全国部ブラックバス防除市民ネットワーク


2006年度 全国一斉ブラックバス防除ウィーク 活動報告書

主催団体名 生物多様性保全ネットワーク新潟
(共催団体:ブラックバス問題新潟委員会,鳥屋野潟21世紀の会,日本自然環境専門学校、鳥屋野潟漁業協同組合,新潟県内水面漁業協同組合連合会,マリンピア日本海,(財)新潟県都市緑花センター、亀田郷土地改良区)
協力団体名
所在地 〒950-0892 新潟県新潟市寺山1-8-25 
電話番号 048-471-7353
FAX番号
URL http://www.geocities.jp/biodiversitynetniigata/
E-mail naturewk○basil.ocn.ne.jp
担当者 生物多様性保全ネットワーク新潟事務局 井上信夫
イベントの名称 全国一斉ノーバスウィーク 新潟県大会in鳥屋野潟
イベントの内容 駆除活動、講演会、普及活動
日 時 2006年5月28日(日)9:00〜14:50 (5月24日〜28日;特設鳥屋野潟水族館開催)
場 所 新潟市鳥屋野潟・自然生態園
料 金 無料
当日の連絡先 090-3063-3167
イベントの詳細 ・9:00 開会式
・9:20〜12:20 オオクチバス、ブルーギルを採捕します。
漁法は、釣り、各種の網、トラップ、駆除用産卵床などを使います。釣りをされる方には、餌を主催者が準備します。
・12:20〜13:20 昼食休憩 (水族館の解説、ポスター発表)
・13:20〜14:50 まとめの集会
   ・採捕結果と新潟県におけるブラックバス類の現状報告
   ・「ブラックバスを科学する」(解剖して食性を調査します)
   ・大会宣言採択

駆除活動本番は28日(日)でしたが、24日(水)から28日(日)まで、会場の県立公園内にある自然生態園展示学習室の水槽を使って「アクアリウム鳥屋野潟」を開催しました。
連日100名ほどが立ち寄られましたが、中高年の方々は昔の魚採り体験や川魚を釣って食用にした話しなどを、熱心に語っていかれました。28日(日)は孫を連れて参加されるという方も何人かおられました。
ちなみに展示したのは、魚類21種、大型甲殻類5種、貝類4種、カメ類3種で、鳥屋野潟と周辺の用排水路、そこで集めきれない種類は鳥屋野潟水系を取り巻く信濃川、阿賀野川から採集してきました。今回主役?のオオクチバスとブルーギルは、環境省関東地方環境事務所とも相談したのですが、残念ながら生体展示はできず、殺処理したものを氷で冷やしながら展示しました。この会場での宣伝効果もあって、当日は見学者も含めて180名ほどの参加がありました。
魚類の捕獲は、自然生態園、観察池、鳥屋野潟の3ヶ所で行い、漁法はそれぞれ釣り、干し上げ、刺網による捕獲でした。鳥屋野潟は地元漁業協同組合と県内水試のプロ集団が担当し、一般参加者は自然生態園、観察池での捕獲に参加しました。
その結果、二つの池でオオクチバス116個体、ブルーギル30個体が捕獲されました。
鳥屋野潟では、漁協から2kg前後の大型のオオクチバスが希に捕れる程度であると聞いていましたが、今回はこの2種は1個体も捕獲されませんでした。
それなりの捕獲成果が上がり、オオクチバスの完全駆除を行った観察池は、今後元のメダカが住む池にしていく予定です。
なお、自然生態園で捕獲された全長50cmの雌のオオクチバスの胃内容物を調べたところ、ブラックバス釣り用のワームとハタネズミの成体1個体を丸飲みしており、参加者一同改めて恐るべき魚であることを実感しました。
問題は、観察池で、水抜きを開始した前日と比べて、オオクチバスの数が明らかに減少していたことです。夜陰に乗じて何者かが持ち出したとしか考えられません。これを警戒して水深1mほどを残しておいたのですが、何人かのグループがウェイダーを着用して池に入って掬ったものと思われます。
これまでは、監視役をおいてきましたが、今回は私たちの側に手抜かりがあったと反省しています。
新潟県では1999年12月、全国に先駆けて罰則付き再放流禁止の内水面漁場管理委員会指示が出されていますが、今回のような事態を考えると、警察または司法警察官の協力を得る等の実効ある対策が必要であると痛感しました。
漁連、漁協、土地改良区等、多くの組織のネットワークで、活動が展開できたことは大きな成果で、市民の方々へのアピール効果も大きかったと思われますが、大きな問題点が明らかになった催しでした。先進地での取り組みもご教示頂きながら、今後も活動を続けて行きたいと思います。
参加人数 180名